3rd:HDR (ハイダイナミックレンジ) 画像合成方法 Photomatix 編

それではいよいよオートブラケット撮影した写真を合成していきます。

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HDRの合成方法は二つ種類があります。
1:トーンマッピング手法
2:露出コンポジット手法

この記事では1のトーンマッピング手法について説明します。
トーンマッピングを行うにはPhotomatixDynamic Photo HDRPhotoshop(CS2)以降のソフトを
使用し合成します。私はPhotomatixを使用しているのでここではPhotomatixの合成方法を説明します。
2の露出コンポジットは次回に説明しますね。
では手順に沿って合成していきましょう。

1:Photomatixを起動します。
  workflow shortcutsが立ち上がりGenerate an HDR image (HDR画像を生成 ) をクリックします。

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2:Load different exposed imagesのBrowseから、ブラケット撮影した3枚の画像を選択します。
c0214542_22294476.jpg

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3:ファイルのファイル名が表示されここでは何もせずデフォルトで OK をクリックします。
c0214542_22295950.jpg

4:・Align source images
   複数枚の画像のズレを補正するか指示します。手持ちでオートブラケット撮影をした画像は
   チェックを入れることをお勧めします。
  ・By correcting horizontal and vertical shifts
   縦横のズレを補正します。
  ・By matching features
   形状を見て回転方向のズレを補正します。
  ・Reduce chromatic aberrations
   色収差を減らします。私は使いません。
  ・Reduce noise
   ノイズを減らしてくれます。私は使いません。
  ・Attempt to reduce ghosting artifacts
    Background movements
   流れる水や枝葉など周期的に移動するゴーストを軽減します。
   Moving objects/people
   人や車などの動体のずれを補正してくれます。最新版だとかなり補正してくれますが、完璧に
   補正はしてくれません。

   ここで注意点を一つ。Attempt to reduce ghosting artifactsにチェックをいれると、HDRIの
   合成結果に多少変化をもたらし精度が落ちますのでご注意ください。三脚+リモートorセルフ
   モードで撮影し、ずれが無い場合はいれなくていいです。私はめったにいれません。

  ・tone curve オプションは、デフォルトの Take tone curve of color profile を選択します

  以上の動作を行い、Generate HDRをクリックします。
c0214542_22284472.jpg

5:Generate HDRをクリックすると、2つのパラメータが出てきます。
  ・a:HDR viewer:詳細を表示してくれます。
  ・b:HDRIの元になる画像データです。
  
  ここでは何もせず、Tone Mappingをクリックします。
c0214542_22285182.jpg

6:Tone Mappingをクリックすると4つのパラメータがでてきます。いよいよですね♪
  ・c:Tone Mapping Setting:ここでトーンマッピングをいじり倒します。
    (表示してある設定はこの三枚の作成時のデフォルト設定ですのでご注意を)
  ・d:Tone Mapping Preview:プレビュー画面です。
  ・e:ディテール(実際のサイズ)を表示してくれます。ノイズなどはここを見て調整しましょう。
  ・f:Histogram:ヒストグラムを見れます。
     ヒストグラムとは縦軸に度数、横軸に階級をとった統計グラフの一種で、データの分布状
    を視覚的に認識するために用いるグラフです。
c0214542_22301849.jpg

6:cのTone Mapping Settingの詳細です。
c0214542_2229311.jpg

doikenはいつもこんな感じでトーンマッピングしています。
 1:Strength:強さ:100
 2:Color Saturation:彩度:彩度はフォトショでいじるのでとりあえず何でも。
 3:Luminosity:光度:以前まで100でしたが、最近は50以下にすることが多いです。
 4:Microvontrast:マイクロコントラスト:ここ重要!
 5:Smoothing:スムージング:のちのち必要に。
 6:White Point:ホワイトポイント:ここも重要!!
 7:Black Point:ブラックポイント:これも重要!!!
 8:Gamma:ガンマ:やっぱ重要!!!!
 9:Temperature:Photoshopで言えばレンズフィルターのようなもの。必要なし。
10:Saturation Highlights:ハイライト部分に近いところの彩度をコントロールする。必要なし。
11:Saturation Shadows:シャドウ部分に近いところの彩度をコントロールする。必要なし。
12:Micro-Smoothing:ディテールを残したい時は使わない。ただノイズがひどい時は使う。
13:Hghlights Smoothing:ハイライト部分付近の階調を緩やかにするためのパラメータ。白色に有効
14:Shadows Smoothing:シャドウ部分付近の階調を緩やかにするためのパラメータ。必要なし。
15:Shadows Clipping:シャドウに近い部分を完全にシャドウにする。不必要。


c0214542_22303145.jpg

出来上がるとShift+Ctrl+Sで保存します。ショートカットキーはPhotomatixだけに係わらず、
パソコン、すべてのアプリケーションに有効です。覚えましょう。作業時間がかなり違うはずです。
え〜やっとここまできましたね。みなさんもトーンマッピングをいじり倒してください。

Photomatixの購入方法

日本で一番安く購入する方法はHDRiな生活のToshiroさんのブログで購入するのが一番安く購入
できます。しかし英語版のみの購入になります。
日本語版はジャングルで発売されているダウンロード版が特別価格で購入できますが、
パッケージ版は高いので、Amazonで割引で購入することをお勧めします。
しかし日本語版は最新バージョンにアップデートすると英語版に変換されてしまうのでご注意ください。

購入先リンクと価格です。
 最新英語版のダウンロード版を購入できます。
1.Photomatix

2.株式会社ジャングル:日本語版のパッケージ版を購入できます。→ジャングル

Photomatix チュートリアル



1st:HDRI って何?
2nd:HDR (ハイダイナミックレンジ)画像の撮影方法
3rd:HDR (ハイダイナミックレンジ) 画像合成方法 Photomatix 編
4th:Photoshopの活用方法
5th:HDR (ハイダイナミックレンジ) 画像合成方法 露出コンポジット編
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# by no_doiken_no_life | 2009-10-04 19:02 | HDRI 制作関連 | Comments(0)

2nd:HDR (ハイダイナミックレンジ) 画像の撮影方法

1:まずブラケット撮影(露出を変えつつ複数枚撮影が可能)ができるデジタルカメラを用意しましょう。
  最近ではコンパクトデジタルでブラケット機能がついているのも多くなってきています。
  ブラケット機能がない一眼レフカメラは手動で露出を変えることができますが、コンデジの場合は
  手動で露出を変えれる機能がないと作成できませんのでご注意ください。
  (単射からの疑似HDRについては後日upします)

2:次に三脚を用意しましょう。HDRIは複数毎の写真を合成するため、各イメージのずれを無くすためめです。
  三脚を使ってもシャッターを切った時でさえぶれが生じるので、リモートを使用したり、セルフモード
  を利用するのも効果的です。私はセルフモードを使用しています。
  最近はPhotomatixの合成技術も上がり多少のぶれは補正してくるので、手持ちによるブラケット撮影も
  可能になっていますが、ぶれは少なければ少ないほどHDRIの精度も上がりますので三脚を使用すること
  をお勧めします。構図も決めれますからね。

3:ブラケット撮影を行います。被写体としてダイナミックレンジが広い場所や、色味が豊富な場所を撮影
  するのがHDRIの醍醐味だと思っています。

以下三枚がオートブラケットによって撮影した広島県尾道市の路地裏です。
私の場合まず適正露光補正をし、その±2.0EVの計3枚のオートブラケットです。

c0214542_1947449.jpg


左の写真は空が奇麗ですが、建物が黒つぶれしています。(完全に黒つぶれしてるわけではない)
右の写真は空が白飛びしています。
それでは次はいよいよこの三枚をPhotomatixでHDRIに加工していきます。

1st:HDRI って何?
2nd:HDR (ハイダイナミックレンジ)画像の撮影方法
3rd:HDR (ハイダイナミックレンジ) 画像合成方法 Photomatix 編
4th:Photoshopの活用方法
5th:HDR (ハイダイナミックレンジ) 画像合成方法 露出コンポジット編
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# by no_doiken_no_life | 2009-10-04 19:01 | HDRI 制作関連 | Comments(0)

1st:HDRI って何?

HDRI(ハイダイナミックレンジイメージング)を説明する前にまず、ダイナミックレンジの説明から。
ダイナミックレンジ(dynamic range)とは、識別可能な信号の最小値と最大値の比率のことであり、
写真の場合、ラティチュードと同じ意味と思っていただければいいでしょう。
風景のダイナミックレンジは広く、フィルムやイメージセンサなどの一般的な記録手段のダイナミック
レンジは狭く、風景の2000:1程度しかないと言われています。
また、一般的なモニタのコントラスト比も1000:1程度であり現実の風景などの持つ広いダイナミック
レンジをそのまま記録、表示することができない場合があります。

そこでHDRI(ハイダイナミックレンジイメージング)とは、風景の幅広いダイナミックレンジを記録、
表示するために開発された画像合成手法なのです。

wikipediaのハイダイナミックレンジ合成でも詳しく書かれています。

例えば、デジタルカメラ(一眼レフ、コンデジ)で路地など明暗差が多い場所を撮影した場合、下の二つの
画像のように、 暗い路地裏で建物を明るく写そうとすると空が白飛びしてしまう(露出が高い)、
また空を写そうとすると建物が写らない(露出が低い)という場合がよくあると思います。

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しかし、人間の目で見た場合こういう現象は起こらないですよね。人間の二つの目は風景をシークエンスに
見ています。普段生活していて、絶対に白飛びや黒潰れは起こらないですよね。
ただし、急激にダイナミックレンジが広い場所に移動時を除きます。(車を走行中にトンネルに入ったり、
明るい部屋から暗い部屋に入る瞬間的な行動。しかし目は慣れてきてすぐ見えるようになります。)

逆に写真は風景を瞬間的に描写するので上の写真のような表現になります。

そこで露出を変えつつ複数枚の写真を撮影し、それらの最適な露出をいいとこどりして合成された写真が
HDRIと呼ばれ目で見た風景に近いダイナミックレンジを持ったイメージなのです。

下の写真がHDR技法によって生成したイメージです。どうですか?上の写真よりHDRの方が、実際に
目で見た風景に近いことがおわかり頂けましたでしょうか?

c0214542_17423763.jpg

このArchitectural HDR」というブログでは今後HDRIの作成方法や日々撮影する写真をHDRIにしてupしていきます。RSS購読して頂けると幸いです♪

1st:HDRI って何?
2nd:HDR (ハイダイナミックレンジ)画像の撮影方法
3rd:HDR (ハイダイナミックレンジ) 画像合成方法 Photomatix 編
4th:Photoshopの活用方法
5th:HDR (ハイダイナミックレンジ) 画像合成方法 露出コンポジット編

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# by no_doiken_no_life | 2009-10-04 19:00 | HDRI 制作関連 | Comments(0)
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